蘭奢待?とはなんじゃらほい?東大寺正倉院に保管されている香木の名木でしたか~。信長様もくすね・・・ゲフンゲフン、削り取ったことがあるとかないとか。削り取ったら不幸になる言い伝えも!ひいいいいっ!ニャマンダブニャマンダブ・・・
さて先週は涙の訣別、麒麟を呼んでくれる人だと思っていた足利将軍・義昭様と我らが主人公明智十兵衛光秀様との胸を抉られるようなシーンでした。まあ普通ああなったら膾切りなんでしょうけど、将軍にも十兵衛様に対する思いがおありだったんでしょう、追うなとの仰せでございました。あり得ないとか思う前に、役者の方の鬼気迫る悲しみの激流に飲み込まれちゃってそれどころじゃありませんでした!してやられた~!閑話休題。
元亀四年三月の事、武田信玄様様の後押しを受け、十七か条の異見に激怒した義昭様がとうとう兵をあげました。打倒信長!武田信玄様大躍進!ところが~・・・武田軍がいきなりストップです!大雪でも降りましたか?チェーン規制ですか?って、引き返しちゃったあああ?あれ、何やら暗躍しているあの人は・・・菊丸君ですかああ?
武田軍撤退の理由はわからず、しかもしかもしかも狸もイノシシも、浅井・朝倉軍も動かない!なんでなんでなんでどしてどしてどおおしいて・・・一人ぼっちは嫌じゃ嫌じゃ!たちまち窮地に陥る義昭様なのでございます。
宇治槙島城に立てこもっていた義昭様は、木下藤吉郎様に捉えられちゃった!つまりほら、生け捕りにされました。七月の暑い頃。あてにしていた助力もない中、よく持ったと言っても良いのかもしれません。引き立てられていく義昭様を見送る十兵衛様。悲しみと憐れみと申し訳なさのにじみ出るお顔。公方様がこのざまじゃ、われらが世でござると得意顔の藤吉郎様。義昭様!裸足だあああ!惨めだなあ、惨いなあ・・・。
かつての主君を見捨てて信長様のもとに走った十兵衛様でしょう。そしてその信長様も後々アレしちゃうんだから、戦国の世はわかりませんよねえ。
でんっででんっででんっででん・・
義昭様へのお裁きは・・・宇治の南の田舎の琵琶の庄に流すに止めました。信長様の恩情ですかね。あるいは一応まだ将軍様なんですから遠慮をされたんでしょうか?
一方二条城で降伏された幕府有力家臣の三淵藤英様はというと、居城の伏見城に戻されました。こちらも穏やかな扱いですねえ。そこにやって来た細川藤孝様。藤・藤兄弟の弟様は既に信長様の配下となっていたのです!いつから裏切り者になりはてたあああ!いやいや、これぞ戦国!政の流れですと嘯く藤孝様。厚顔無恥ですわなああ。藤孝様と一緒に十兵衛様も控えてます。にしても藤孝様、見事な変わり身の術ですな。これが乱世を生き延びるコツなのかもしれません。
弟から兄へ申し下す信長様のご沙汰は・・・三好一派が籠城している淀城を兄弟力を合わせて落とせ!家臣として忠誠を誓えば勘弁してやるっていう、これまた温情判決ですな。
言うだけ言って冷たい態度で踵を返した藤孝様。十兵衛様は何やらやりきれないお顔です。勝ちも負けもない、紙一重のほんのちょっとの立ち位置の違いでこんなことに・・・。この上はどうかこの十兵衛光秀に力を貸して欲しいと、三淵様のメンツも立てて命の助かる道を進める十兵衛様なのでした。
数日後。菊丸君が何やらしたためてます。んで、それを十兵衛様に渡せとの仰せ。やっぱり忍びよね。家臣とともに町を歩いている十兵衛様に、町衆がこそっと菊丸君の文を寄こしました。にしてもしかし、徳川の忍びであろう菊丸君が、これほど十兵衛様につなぎを付けるって事は・・・?
あれ!東庵先生のところに当の菊丸君がやって来た!お駒さんは?あの人はもう義昭様のものだってば!菊丸君となか様とのやり取り!いやああ!武田がどうして引いたのか?困るよねええ、菊丸君!
琵琶の庄に流された義昭様は捲土重来を狙ってます!各地の大名に書状を送り打倒信長!再起して挙兵するおつもりか!駒さんに対してぶち上げておりますが、これはもう誰が見たって空元気の痩せ我慢。まあそのくらいしかもう打つ手はないのよねえ。
もう将軍を止めて戦を止めてはと言う駒さんの願いを受け付けない義昭様。十兵衛様の麒麟の件と同じで、義昭様が戦のない世をもたらしてくれると信じてお金を献上してきた駒さん。結局それも武器になってしまいました。何にもならなかったわけです。
だが戦を終わらせるには戦をするしかないのだと、これまた十兵衛様と似たようなことを言い出す義昭様。・・・だがそなたを欺いてしまったのかもしれんと反省しまくりの、最後の将軍様なのであります。
信長様は将軍を追放して、やりたい放題し放題。何がって、改元の言上を!帝に!・・・そういう事をしたいから将軍をやっつけたのかもねえ。帝大好きですもんねえ。んで天正と改まった天正元年八月・・・ったってさっきの七月の一月後なんですけどね。武田信玄が死んだようですって、十兵衛様からのご進言も相成りまして候~。
信長様に良い報せが届きます。浅井家の重臣が寝返りました!調略じゃ~い!たちまち浅井攻めを開始した信長様。倍返しじゃ~い!まず目指すのは小谷城。そこに朝倉義景様が駆け付ける~。
ですがね、信長様の伝家の宝刀奇襲攻撃だ!たちまち崩れていく小谷城の砦の数々!形勢不利と見て黄金のサザエは退却を始めました!んが、んぐっ。退却戦は命がけ。そこを突くのが世の習い!地球の平和守るため攻めに攻めるよ信長軍団!
重厚感の山崎様も討たれちゃった!怒涛の進撃の大攻勢で朝倉家の本拠地、一乗谷に火をつけた!いったん勝ちに振れたらこういうもんなんですなああ。まるで日本シリーズの鷹軍団みたいです。
お寺に逃げ込んだ朝倉義景様を待っていたのは身内の裏切りだ。朝倉景鏡様に引導を渡されて、朝倉義景様ご自害でっす!これも戦の世、ご覚悟を!・・・兜はゴージャスだったんだけどなああ。見せどころが無かったなあああ・・・(泣
朝倉家陥落を受けて近江に取って返した信長軍。小谷城の残りをせん滅よ♪浅井家も滅ぼした!つまりほら、長政様、父の久政様ともにご自害!ねえ・・・この後惨い経緯があるんでしたね。おいたわしやおいたわしやのオールドイーグルす。ですけど今作的にはスルースルー♪
松永久秀様は多聞山城と引き換えに降伏してきました。こうしとけば許してもらえるんですねえ。信長様大喜び♪将軍は追いだした!浅井朝倉は滅ぼした!大・勝・利!勝ち誇った信長様は奪い取ったお宝をご披露です。まるで有頂天の信長様ですが、まだまだ道半ばでっせ。これからが大切でございます。だってほら、織田幕府を開くの?開かないの?このまま帝を担ぐの?だったらどういう体制を目指すわけ?という問題が山積みになっているような気がするんですけどねええ~。
商人の宗久様を前に信長様曰く、蘭奢待を存じておるか?天下一の名木と返す宗久様。その蘭奢待・・・わしがどうかな?今のワシが蘭奢待を拝見できると思うか?ははははは、それはもうそれはもう、と請け負う宗久様。ならば一度見てみるか?どうだ十兵衛?
それには東大寺と帝のお許しを得ませんとと言い出す十兵衛様。蘭奢待拝見について、いったい殿は何をお考えなのか・・・。宗久様が言うには、山の頂に立たれたればこそ見たい景色があるのでしょう!単純すぎて怖いわ!秋の風景がきれいすぎて怖いくらい。
頂はまだこれから!今はこれからを熟慮すべき大事な時、まだ山の中腹なのですという十兵衛様。なれどあの方は今自分の値打ちを知りたがっている、目に見える形でお知りになりたい、という宗久様。いやああ、この先の動乱が思いやられる会話だなああ。
内裏の帝と実澄様・・・いよいよ明日、信長様が晴れて昇殿を許される運びでございます。帝曰く、今信長には勢いがある。働きは見事、褒美をやってもよい・・・とは思うが、信長は蘭奢待を欲しいと言ってきた!いかがであろうな?切り取りを許せと?それはいかがでしょうなあああ!あまりにも急な仰せ!
実澄様もお顔を曇らせる展開です。ですけど時代は止められず、正倉院の蘭奢待が切り取られた!110年ぶりに運び出されて、削り取られて!やるのか?やっちゃのか?やっちゃったよおおお!
なんかこう、死体みたいね!蘭奢待!さすがの信長様もちょいとぶるってる?んでどうなの?匂いはどうなの?これが・・・足利義満公の・・・歴代の将軍が切り取った跡が生々しいわ!その次がワシかああ!
鑿を当てて、信長様のどや顔だ~!歴代将軍と肩を並べた信長様です。二つに割って、一つを帝に差し上げよとのご差配。つまり信長様は帝に褒めてもらいたくてしょうがない人だ~。
その片割れを受けて、朕が喜ぶと思うたのであろうか、信長は?という帝なのです。毛利輝元が関白にこれを所望しておる、毛利に贈ってやるがよい。信長とにらみ合っている毛利だが、それは朕のあずかり知らぬ事、毛利に贈ってやれ。織田信長・・・よくよくの変わり者よのう~~。
帝が怖い~~!だってほら、自分を慕っている信長様を手玉に取って、敵方の毛利にも粉を振って、要するにどっちも生かさずの構えなんじゃないですかあああ!美しくて悪くて、だけどやっぱり魅力的なお方!こういう人に魅入られちゃったら、運命は極まってしまうんじゃないですかねえ、信長様・・・。
同じころ、三淵藤英様は坂本城に預かりの身となりました。預かり主は十兵衛様。三淵様の居城はお取り壊しの憂き目にあいまして候。信長様のお考えがはかりかねることがございますと言う十兵衛様。主とはそういうものだ、そういう時にどう付き従うかが家臣の器だと返す三淵様。最早古き教えかも知れんが・・・坂本城、良き城であるなああ~。と仰る三淵様の命も風前の灯火かなああ・・・
にしてもしかし、裏ではM1とか鬼滅とかやってんだもんね、今週は苦戦だよねええ。でもほら!勝負はやってみなけりゃ分かりまへんで!がんばろー♪
