NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第41回「月にのぼる者」

おっきいお城は建てたけど、みんなが自分から去っていく…。信長様は剛毅な長者様になるほどいっそう孤独におなりで、いと哀れ。帝にも、帰蝶様にも冷たくされて、久秀様には謀反を起こされ、十兵衛様は信長様に黙って久秀様のお宝『平蜘蛛』をゲットしてるし!奴が初めて嘘をついたと怒りに震える信長様、怖かったですねええ。んで、波乱バンジョージャンじゃかジャンの本能寺間近の天正6年となりまして候。

久秀様のご最期と十兵衛様に渡された平蜘蛛、これは松永様の罠じゃと驚く十兵衛様。これを持つ者には覚悟がいる、というのが久秀様の謎かけのご遺言でございます。将軍義昭様は信長を攻めよとの文を諸大名に送り続けております。この時は備後の鞆にござらっしゃる義昭様。言ってみれば鞆幕府!将軍は将軍!
丹波攻め、そして摂津の本願寺攻め、なんとも難しいお役目を仰せつかっている十兵衛様。いい加減お歳もお歳ですし、もう少しこう、働き方改革をしたいところでございます。だって全然靡いてこないんだもん!丹波の衆!
戦で負かして捕らえた相手には情けをかけて、一緒に新たな国づくりに励もう見たいに持ち掛けます。直々に間近に顔と顔を合わせて国衆を慰撫する十兵衛様です。一同感極まった感じよ。
戦続きの世を改めて良き世を築きたい、なぜ力を合わせてくれないのかと問う十兵衛様。返る答えは…自分たちはこの土地を足利将軍から賜っているから!その将軍の義昭様が助けを求めておられる以上、われらは将軍の恩に報いるために戦うしかあるまいって。
我らが戦っておるのは国衆ではない、足利将軍だと斎藤利三殿にのたまう十兵衛様なのでありました~。でんっででんっででんっででん・・
考えてみたら明智十兵衛光秀様だって、ずっとそんな風に将軍を立てて来たじゃないですか。これはかつてのおのれの姿…なのかも知れませんよ?かつての主君に戦いを挑んでいるとも言える十兵衛様なのであります。でんっででんっででんっででん・・

 光秀様が取り出す『平蜘蛛』どうってことない小汚い釜に見えるのは私の気のせいでしょうねえ…。信長様に嘘をついたのを気に病むご様子。そんなところに秀吉様がご訪問。明日播磨に出陣するから、ご挨拶ですって。つまりは大大名の毛利氏を攻略せよとの御下命ですな。ずいぶんな御出世…っていうか、大変なお役目を仰せつかりましたな!つまりそれだけ評価されてるって事?つくづく出世したよなああ!
 あっ!いやいや、先週は随分なことしてくれてはったわ、秀吉様。伊呂波大夫から十兵衛様に押し付けられた、久秀様の遺品の『平蜘蛛』!信長様が欲しくて欲しくてタマリンドな逸品を!ガメたのは明智だって告げ口したでしょ!信長様に!それで信長様が震えるほど怒ってらしたわ!たまたまこの時明智邸に居合わせているのが菊丸くんだ!にゃんたるタイミング!
 とってつけたような空々しい挨拶・・・。平蜘蛛の一件、全て十兵衛様はお見通しだよ!どうして告げ口した?と、秀吉様の密偵シンゴロウまで判明していると十兵衛様が喝破する!すると秀吉様は平蜘蛛ならぬ平謝りよ!嘘泣きの大芝居だ!だが総大将になって世を平らかにした後謝ったら許してもらえると思った!どうかこの私を信じて下さいって?どうか私にやらせて下さいって?どうか私に清き一票をって?こういうのが一番手に負えないんだよ!開き直ったうえで堂々と握手を求めてくるんだもん!
 平らかな世とはどういう世かと問う十兵衛様。昔の自分のような貧乏人がおらぬ世だと答える秀吉様。この返答は十兵衛様の心に響くものであったようです。秀吉様に扇子を突き付けて、此度は貸しにしておくと収めた十兵衛様。この甘さが後々…アレなんだろうなああ。

 後々を考えると禍根だらけの会見が終わりまして、立ち去ろうとした秀吉様が申すよう。東庵のところに出入りしている菊丸をこの庭で見かけたが、何者か承知で近づけているのですか、と~。はいはいはいはい、忍び忍び忍び忍び。徳川家に仕える忍びの者だって事は、視聴者的にも十兵衛様的にも、もう丸わかりの丸裸ですよ?あ、でも、十兵衛様は惚けたわ。ただの薬売りだって。

 密偵のシンゴロウ、バクチに明け暮れているところを呼び出されて秀吉様のご前に侍れば、秀吉様の目つきがすごい!さっきに溢れてますわ!って、シンゴロウが死んでるう!きっちり始末をつけられましたな、秀吉様。にしてもしかし、使い捨て!哀れ~!
 さてさて「ただの薬売り」菊丸君に会いに来た十兵衛様です。東庵先生のお宅で薬草づくりに精を出す菊丸君。いまさら隠すな、羽柴秀吉がそなたを疑うておる。そろそろ潮時だ、そろそろ京を離れた方が良いと伝える十兵衛様です。これまで何度も助けてもらってきた菊丸君への精一杯の恩返しでしょうか。でも…うう~ん、それは余計なお世話かもよ~。
 菊丸君曰く、三河のために命をすてても良いと思いながら、だけど駒さんと一緒に薬を作る今の暮らしも捨てがたく!お役目をおりたいと思う時もある。三河に戻っても待っている家族もいないし!…泣くなよ菊丸君~。っていうか、面白いこと何もしない時の岡村様って良い感じですよねえ。いえ、決して悪口ではございませんからね!
 それをこっそり立ち聞きしてた駒さん。泣きべそで立ち去りまして候。駒さんや東庵先生を巻き込む前に行こうと思いますと続ける菊丸君。立ち去る駒さんに行き会う玉ちゃん様。私も人に言えない話があると仰る!
 玉ちゃん様は町中華…じゃなくて!嫁に行く気はないかと父から言われました!でも母上がいなくなった以上戦に向う父上をお見送りするのは私しかいない!駒さんは玉ちゃん様を説得して、自分の行く末を考えなきゃと忠告してます。
 三河へ帰る菊丸君に襲い掛かる追っての集団!やっぱり秀吉様は抜け目ないなああ。って、ここで小粋な殺陣を展開する岡村・菊丸君!いつぞやの香港映画でも大活躍だったもんなああ!良い感じっすよ。この動きができるうちにもっともっと活躍して欲しいなあ、岡村は~~ん!

 建築中ではございますが、敢然とそびえたつ安土城!天守が素敵!どこまでも高い物件!…あ、先週帰蝶様がおっしゃってましたっけ。富士の山は高いがそこに登ったものには祟りがあるって。
 信長様は近衛前久様と鼓の宴。前久様もしぶとく生き残りますよねええ!前久様は、信長様の目下の強敵・毛利氏の背後にいる九州の諸大名を懐柔して取り入った次第!うまい事やるなああ。んでも二条晴良様が関白としてブイブイ言わしている限り上洛は無理!所詮わしは信長の操り人形じゃと己を憐れむ前久様なのでありました。やむなしやむなし。
 前久様をうまい事遠ざけた後、信長様が十兵衛様に対して曰く、二条様の代わりに近衛様を関白にするよう朝廷に進言する!二条様は口先ばかりで評判が悪い!政を行う者は世間の聞こえが大事じゃと思うておる。あ、あの、信長様の評判もかなり悪…んが、んぐ。
 ご自分が評判の良い人気男だと信じて疑わない信長様に、十兵衛様もさすがに愛想が尽きたって感じのお顔です。離反反乱が続いている理由に全然気づいていない信長様。って!それを諫言しだした十兵衛様~。信長様はお冠よ?

 ここで持ち出すのが、件の『平蜘蛛』だ~!にしても広い大広間だな!信長様ってやっぱり孤独なんすね。嘘をついたことを謝る十兵衛様。謝るからお納めくださいませと、まあ処世術に見えますわなあ。
 この平蜘蛛を持つ者は覚悟を持たなければならないと説く十兵衛様。城を美しく飾り立てるだけでは人はついて来ません!と、これをあげるから目を覚まして!ってお願いの十兵衛様!
 これを売りに出そう。その覚悟とやらに幾らの値が付くのか?一万貫か?その値で売れるかどうか、それによってこの平蜘蛛の値打ちが分かると言うものだ…ふふ、ふっふっふっふ…信長様、悪い顔になったなああ!役者みょうりに尽きるんじゃないですかね。十兵衛様呆れ顔。

 実澄様のお屋敷で、王維の詩を読む十兵衛様。意を得ず南山の畔に行こう…明智殿の気持ちかな?戦続きだし、信長様の気持ちもわからないし、田舎に引きこもりたいのでは?信長様が以前と変わってしまって困っているのだろうと見透かす実澄様。
 信長様は帝に譲位を迫り右大将の位も放り出した!やっぱり!恐れ多い事じゃああ。信長殿は己の気分で帝も朝廷も変えてしまうとしておられる!と言いつつ、十兵衛様を月見に誘う実澄様。
 その月見の席にやって来られたのが!帝じゃあああ!さすがに十兵衛様も恐れ多く畏まってござる。帝のお言葉の一言一言、軽やかなのに胸に深く刺さります。月に変わった男がいると言うが、存じておるかと帝。かつら男と答える十兵衛様。その男が何故月に?月にある花を取りに行ったと聞かされました。それからどうした?その花を水に溶かして飲むと不老不死になると言うので、残らず独り占めにしたところ、神の怒りに触れたと…と答える十兵衛様。
 そして不老不死のまま、あの月に閉じ込められた…朕は先帝から教えを受けた。やはり月は遠くから眺めるのが良いと、美しきものに近づきそこから何かを得ようとしてはならぬと。なれど…力ある者は皆あの月へ駆け上がろうとするのじゃ。
 実澄様曰く、登りたくてもあの高さでは息切れしそうで止めておきまする♪
 うむ、朕はこれまで数多の武士たちがあの月に登るのを見てまいった。そして皆、この下界へ帰ってくるものはなかった…。美しい帝のお顔だ。信長はどうか?この後信長が道を間違えぬよう、しかと見届けよ。このねえ、「よ」がさああ、上がるんじゃなくて下がるんですよ~。上から命令するんじゃなくて、見届けてくれよっていう気持ちが!籠ってる!さすがの名優でさあね。心にしみるわ~。従いたくなるのよ~。
 ほらほら十兵衛様もすっかりやられちゃってるわ!これも本能寺の一因なんでしょうなああ。でもね、黒幕説とかじゃあなくて、あくまでも十兵衛様の気持ちが!心が!そうなる原因だったっていう感じよね。

 天正6年秋。玉ちゃん様は細川藤孝様ご嫡男の忠興様に嫁いでいかれました。キレイだ~。あ!来週いよいよ打擲事件か~~!佳境だなあ。