NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第33回「比叡山に棲む魔物」

膨大な貢物の賜物で比叡山はすっかり朝倉義景様のお味方でございます。浅井も六角も本願寺も一向宗も、そしてもちろん三好一派も!周り中敵だらけにてイガ纏い。これほどまでに憎まれるとは!我々は後の覇者のイメージで信長様を考えがちですから、最初っから魔物かと思ってたら、意外や意外、てこずってますなあ。でもほら、出る杭は打たれてなんぼ栗叩き!策士明智十兵衛光秀様の腕の見せ所でもあり~。

言ってみれば負け戦の年、元亀元年も末近くなりました秋の頃。比叡山からにらみを利かす朝倉軍、対する織田軍は麓から睨み返して数か月、戦は膠着状態となっている模様です。さらに西から南から信長様の首を狙う軍勢が押し寄せてくる気配!これを危機と言わずとして何としょう?朝倉様ってば比叡山にすっかり取り入ってますからねええ~。
こうなったら一気に山を責め上るのだと檄を飛ばす信長様。いやあでも、登る力と下る力とでは下る方が強いでしょう!大きな石でも落とされたらお陀仏じゃないですか!位置エネルギー的にこちらは不利ですよ~。しかも比叡山の僧兵は地元ですからね!まず勝てる見込みなし・・・んでもたもたしてたら袋のネズミよ?どうするどうする?
ってなところに左馬之助殿!困ったときの冠者の左馬之助殿がもたらすニュースは、十兵衛様の誘いに乗って、朝倉家家老の山崎吉家様が会いたいと仰せだとか!ほっほ~う、これつまり和睦の気があるって気配ですな!さっそく比叡山へと向かう十兵衛様でございます。でんっででんっででんっででん・・・もうすっかり主役の顔役が板についてきました十兵衛様!信長様も頼りにされている感が漂う今日この頃の秋の空!でんっででんっででんっででん・・・

 京の二条城、怒りまくりの将軍・義昭様です。何故戦がやまぬのかとお怒りのご様子!それを軽くいなすは摂津晴門様だ!わ~か~り~ま~せぬ~~♪とおおんだいっぱい食わせ物感が分かりやすくて素敵!で~は~~♪
 駒さんと時事を語りあい、どちらが勝っても死なせたくない者がおると仰る義昭様。明智十兵衛もその一人・・・。そう、まだ十兵衛様は義昭様の奉公衆ですからね。将軍職が怖くて裸足で逃げ出した時からのお付き合い、格別な存在となっておりますようです。駒さんは駒さんで、十兵衛様が好きだったと白状してます♪正直に申したな~それでよいとすべてを受け止める将軍様!人間のスケールがでかいなああ~♪
 自分の嫌がることも正直に思うたまま申す男、それが十兵衛、死なすには惜しい・・・結構まともなお方ですよねえ、義昭様・・・。

 十兵衛様はと言えば、今度は比叡山を上るだけですからね、あっという間に山の上。ここら辺、一応将軍のご家来である十兵衛様ですから仲介に出ても不自然ではないですよね?使い道のある男だわなあ。んんでさてさて、十兵衛様は義景様の説得に取り掛かります。
 御身を引き受けてやった恩を返せと仰る義景様に対し、この苦しい戦を止めるためですと言う十兵衛様・・・越前はそろそろ雪が降る、雪が積もれば帰れない、このまま春まで立てこもるのは負担大!食料とかの負担が激増するわけで、そろそろ潮時ではないかと和睦をお勧め!だが義景様のお返事はなく、しばし膠着したお座敷でございます。
 そこに通りかかる天台座主の覚恕様、仰々しい行列の中、輿に乗ってはるわ・・・きれいなおべべね。この方こそ帝の弟君にして僧籍にお入りあそばされた法親王・天台座主の覚恕様にございます。義景様も十兵衛様も通り過ぎる座主の行列に敬意を払ってのお見送り。今回はこの方が魔物様ですか~?
 実は覚恕様から信長を京から追い払えと命じられているんですって?なるほど~京に入り込んで既得権益を踏みにじっている信長様にしてあれば、そらあ憎まれますわなあ。そして義景様にしては、覚恕様の命に服しているのであれば、籠城戦の諸費用なんて心配ご無用ですね!これは手ごわい・・・。お経を唱えるものとは戦にならぬと、宗教勢には敬遠気味の義景様。ううう~む、これはこれで知恵者なのかもなああ・・・。
 義景様が覚恕様のツカイッパだと分かれば、和睦交渉の相手はすなわち覚恕様。今度は相手を変えて覚恕様とご対面の十兵衛様です。みるからに豪華絢爛、覚恕様。余裕をかました豪華ないで立ち、脇を固めるのは美女様盛りだくさん!兄に引き換え、自分は醜いと思われて来たとか、トラウマを残らず晒す覚恕様!いやああ・・・とおおんだ俗物として描かれてますな。
 生まれた時から醜いゆえに笑われてきたトラウマの鎌足!その反動で権力欲に取りつかれているみたいな~。金と力で皆の首を下げさせること!美しき者に臆することはないのだと!美しき帝に勝つことに翻弄する人生・・・大丈夫ですかね?ここまでディスってしまって、罰とか当たらなければよいのですけどおお(汗)。自分が権力で奪い取ったその京を、さらにかすめ取り奪い取った信長が憎いと仰る覚恕様。これはどうにもしようがないなあああ・・・返せと言われても返しようがないもんなああ・・・。

 駒さんのところに、丸薬を譲ってもらいたいと尋ねた小僧。これはかつて駒さんと言い争った小生意気なあいつです!でも今回は、妹を助けるために頭を下げて駒さんに懇願する次第。妹が比叡山に買われてしまったから・・・買った相手のクズペド野郎は比叡山の僧だとか・・・うわああ、世も末だなあああ・・・そこまで落ちていたなら、焼き討ちに会っても文句は言えないのかもなああ・・・(涙)。

 信長様が比叡山にかかりきりですから、多方面では大いに攻められている模様で、とうとう信長様の実の弟、信興様まで討たれてしまいました!つまり本拠地の尾張が攻め落とされそう?伊勢長島の一向宗門徒の仕業だそうです。あら!ここで明かされる真実!実は実は、覚恕様と晴門様とが意気投合?最初っからいっぱい食わせ物でしたな!晴門様はあああ!つまり和睦の勅命に抵抗していた総本山は、この覚恕様その人なのでございました。信長を滅して後、また旧に復した抵抗勢力が盛り返そうっていう・・・うあああ!それを床下で聞いているのは!菊丸君じゃあございませんかあああ!

 ますます窮地に陥った織田軍に家康様の忍びの者からの情報提供!つまりこれ、菊丸君ですよね?摂津晴門様は覚恕様と手を組んでますねん!古くからの利権組合だったのでした!こりゃあハナから比叡山の味方が幕府にいたわけで、そりゃあ和睦の目は出ないわ~。
 たんたん短気な信長様、とうとうキレて美濃に帰ると言い出した。比叡山と通じている幕府など見捨てて尾張を救うのだって!そんなんしたら帰蝶様に笑われますよ?と諫める十兵衛様です。帰蝶が笑っても父が生きていたら褒めてくれる、他の者もみな褒めてくれる・・・みな・・・と言いながら、帰蝶は笑うか・・・?と弱気になる信長様。帰蝶様にだけはディスられたくないのよねええ~。ほかに手はあるか?
 四面楚歌の大ピンチ、何が何でも覚恕様と和睦しなければ・・・こうなったら頼りになるのは・・・帝だなああ、帝に使いを出すか!とアイデアがでてちょいと腹が座った感じの信長様です。

 帝は東庵先生に事の次第を相談されております。弟と和睦したいと信長が言ってきた、と~。東庵先生曰く、将軍様はたいそう案じられているようですが?・・・しかし覚恕は将軍を相手にするつもりはあるまいと仰る帝。どうやら覚恕様は兄である帝に頭を下げさせたいだけみたいなお気持ちのようです。お金の力で・・・なんたって大金持ちですもんね、比叡山。そのくせ御所が荒れても何もしてくれなかった弟様でございました。山では酒と女と双六にうつつを抜かして居るんだとか・・・双六と闘鶏だけは耳が痛いと言う東庵先生(恥)。
 それに対して信長様は・・・御所の屋根を直してくれた!帝はそもそも信長様を買ってらっしゃいましたもんね。信長を助けてやろうぞという帝!そればかりではない、覚恕は貧しい公家たちの領地を奪ってきた!公家たちの苦しみはいかばかりか・・・これは朕と弟の戦いやもしれぬ・・・深いなああ。

 んで、二条晴良様が近江へと参られまして伝えられた勅命は、双方和睦せよと命じるものでございました。これにはもはや延暦寺とて矛を収めないわけにはまいりません。こうして比叡山の戦はいったん決着いたしました。
 和睦の内容としては信長様が延暦寺や朝倉様の要求を飲む形で、結局これも信長様にとっては負け戦でしたな。けっきょく最初から最後まで負け戦の年でしたね、元亀元年・・・でもちゃんと生きて帰った信長様ですから、なあにまだまだ次があるって!

 信長は我らを甘く見ていたのだと仰る覚恕様。これを機に武田信玄を京に向えましょうと言い出す晴門様。武田信玄とはすでに文を交わしていると受ける覚恕様。悪い者同士のツーショット!濃厚ですわ~。っていうか、信玄様が長生きしてたらそっちの目が出てたかも!面白い成り行きですわ~。

 京では勝ち誇る筒井順慶様と、苦虫潰しまくりの松永久秀様。これまたなんとも、怖い顔やな~♪松永様が大激怒!宿敵・筒井順慶様の祝いの席に列せられた故のお怒り!何ゆえワシを笑いものにしたのか!これは罠じゃ!順慶は公方様の養女を娶ることになったそうじゃ!
 なにゆえワシを笑いものにするために招いたのじゃ!これが公方様じゃ~~!これが幕府じゃ・・・わしは幕府を離れ順慶と戦う!火種に火が入っちゃった~~~!この事態に只管にこやかなのは摂津晴門様だ!わざわざ松永様を招いて火に油を注いだのがすなわちこの男!摂津晴門じゃ~~~!
 あ~け~ち~さ~ま~、お待ちしておりましたぞ~と、どこまでも明るい笑顔でスカしこむ!かわしていなして、送り出しの構えの晴門様・・・え?十兵衛様は逆襲して迫ってますよ!信長様の戦はまだまだ終わってはおりませぬぞ!古いものを滅ぼすまで戦は続くよどこまでも!お分かりか?威嚇だ~!怖いよ!取り残された晴門様が炎鵬よりも小さく見えるよ!

 翌年、信長様は再び比叡山のふもとに兵を集結!こたびの戦は叡山を潰す戦じゃ!すべての者を討ち果たせ!出陣じゃ~!でたよ、信長様の本気が!比叡山皆殺しの段!妹を買い戻すために丸薬を売る、さっきの男の子が哀しい・・・。弱い者にも容赦のない本気の大殺戮!大集中の大殺戮の皆殺し!比叡山は全山修羅場と化した!十兵衛様は信長様に、どうしたものかと言い募りますが、みな切り捨てよとのお差配!地獄の沙汰の修羅の中、独断で女子供は逃せと言い出された十兵衛様!後で叱られなければよいのですけどおお~・・・
 今週の行きがかりを見れば、これは已む無し比叡山。んだけど、それならそれで、無辜の民をあらかじめ力づくで隔離するくらいのアレがあってもよかろうと思うのは、現代社会からの欲目の僻目!言うてせんなしセンロック!なのかあああ~~?