「一杯のおいしい紅茶~ジョージ・オーウェルのエッセイ」(中公文庫)~アイルオブジュラ18

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「一杯のおいしい紅茶 ジョージ・オーウェルのエッセイ」(中公文庫、ジョージ・オーウェル(著)、ISBN:9784122069299。
 ジョージ・オーウェルといったら、辛辣な文明批判ていうか、全体主義批判っていうか、啓蒙啓発的な小説で有名ですけど、そういう大きな仕事の合間にエッセイやら書評やらを書いて生計を立ててらっしゃったわけです。
 この本はそういう中から選んで選んで構成されております。主に第二次大戦後の数年に書かれたものですねえ。ってことは、オーウェルさんがスコットランドのジュラ島に隠棲しつつ、肺結核に侵されつつ、一世一代の大仕事の「1984年」を執筆していたころの文章でございます。
 一読して、オーウェルさんも人間だよなあと思わされます。細々とした生活や食べ物や家族への思いなど、とても身近に感じつつ、こういう人が「1984年」を書いたんだって思いを新たにイタリアン。「ガラクタ屋」や「よい悪書」に拘泥しているのも好感度大!なんですよ~。
 ご自身を社会主義者と定義しつつ、当時のソヴィエト連邦は独裁国だと看破して、それに気づかないジャーナリズムを批判する態度・・・っていうお堅い話はちょいとこっちへ置いといて、ドッコイショノショッと!この本の主題はエッセイですから。生活の細々とした変化や思いの方が面白いんです。当時のイギリスは大戦後の不景気で配給制で、何かと不自由な中、さらに不便で素朴なジュラ島の境遇に身を置くサンダンス軍曹なんですよ~。

 なかでも気になったのはお酒です。この人結構お酒が好きそうなんですよ、でもでも、ビールは出てきても、モルトがあんまり出てこないの。だってほら、ジュラ島ですよ?天下に名高き「アイルオブジュラ」の島ですよ?なのにウイスキーに関しては、お隣のアイラモルトがもっぱらアメリカに輸出されちゃってるという恨みがましい記述が見えるくらいなのです。
 で、調べてみましたら、これはさもアリナミンなのでした。ジュラ島の蒸留所は当時は操業停止していたのであります。出荷再開したのはオーウェル死後の1963年でした。これじゃあ書きようがなかったわなああ~。

P1000146.JPGんでこれが件の!「アイルオブジェラ」の18年なのです~♪
 敢えてピートを焚かないで、濃くて甘い香りと、苦みと甘さの濃い味わいと、プレミアムで優しいお酒のヒョウタン型の逸品でございました。穏やかなのでストレートがおすすめですかねえ。チェイサーを たっぷり抱えて 浴びる酒。このお酒をたっぷり飲みながら執筆したならば・・・「1984年」は違った展開になっていたのかも?いないのかも?そこら辺、どうなんだろうなあって思わされる秋の夜~!

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