NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第13回「城主はつらいよ」

これより井伊はワレが治めるところとなる!キリッとした眉毛で言い放たれた、おとわちゃん改め次郎法師改め井伊直虎様!っていう重要な場面に続く今回の題が、どうしてこんなにコミカルなのお~。そりゃあ政治的にはド素人な直虎様ですもの、うまく行くはずはないでしょうけど、もう少しシリアルなテーストにされても罰は当たらないでしょうにねえ。

時は戦国、直親様は刺客に襲われ絶命!幼い世継ぎの虎松様の後見に今川から送り込まれたのは小野但馬守であった!お家の危機に次郎が下した決断は・・・ワレが井伊直虎である、これより井伊は我が納めるところとなる!たったた~~ん・・・

 直虎様を虎松様の後見人にする案にはまず中野直之様が大反対。女子に井伊をまかせるなど和尚様お気は確かか!井伊家にいたのならともかくお寺暮らしだったし、そりゃあ無茶な選択なのは確かでございます。にしてもしかし、直之様、直情型やなあ。
 南渓和尚は慌てず静かに言い返します。駿府からは但馬を後見にという話が来ておるが、その方が良いのか?本人を前にして良く言うわ~。政次様はいたたまれないのではと思われますが表情変わらず。鉄仮面や~。
 しかし次郎様の出家は今川との約束のはずと仰る奥山六左衛門様。還俗はせぬ、次郎法師の名はそのままに、兼任で直虎様として後見してもらうのだと言う南渓和尚。うまいこと受け流す~。
 但馬守はどうじゃと水を向けられてようよう口を開く政次様。国を治めるのは生半可な事ではなく、どこまでその覚悟がおありかと直虎様に直撃質問。直虎様が返して曰く、ワレは我が父や先代の意思を継ぎ井伊を守っていきたい!涼しげにすらすらと答える直虎様。
 小野但馬守政次様はシレっとしたお顔で、ならこの但馬、家老として誠心誠意直虎様にお仕えしますと受け流しちゃった。やれるもんなら八手三郎っちゅう構えやね。なんだかこの、岸部一徳様みたいな不敵な雰囲気を醸し出しましたねえ、一生様~。

 という成り行きで井伊谷城の城主となられた直虎様。前途多難~~なところに南渓和尚が差し出すテキスト。ご城主ハウツー本?ではなく?「仮名目録」って難しそうな巻物でございます。今川家のご先祖様が代替わりに及んでお作りになられた国を治める掟集だとか。やっぱり難しそうだなあ。
 故・新野左馬助様のお邸、虎松様がここにいらっしゃるのね。かわいいい~~い!直虎様がご領主になるというニュースを聞いて驚愕のしの様。侍女の方々もびっくり!あの女子が後見など認めたくないと言うしの様。ならば小野で良いのかと言われ、どちらも嫌でございますと駄々をこねるしの様なのでありました。左馬助様のご長女のあやめ様、目立ってましたねえ光浦様。
 今川様から使わされたお目付三人衆、鈴木様、菅沼様、近藤様と、政次様とでご相談。鈴木様は井伊家とは姻戚関係?直虎様は気持ちだけでモノを言っている、井伊の内情を知ればすぐに音を上げ、そのうち投げ出すでしょうと高を括る政次様。この三人衆がやがて井伊家の行く末を左右するわけ?

 ご領主お勉強中の直虎様。家臣の統制、財産相続、喧嘩成敗、金米貸借、財政から裁判から人事から、お国の仕事が何から何まで書いてある法令集。んでも直虎様は政は苦手みたいです。これまで墨染の生活でしたから、これまた当たり前だのクラッカー!一所懸命読んでますけど、なんだか不安な雲行きが感じられまして候。直之様も六左衛門様も冷たいんだよなああ~。

 次郎法師の所に政次様が持ってきた書類の山!安堵状、検知控えに証文類だそうで。これ見よがしに六左衛門様に持ってこさせ直したりする直虎様はちょっとうざいかも・・。これを把握しとかないと政はできませんし。ご城主ったら戦だけの存在ではございませんからねえ。むしろ毎日の地道な政があればこその戦国城主!ですから~。

 新城主直虎様のご機嫌伺にやって来た瀬戸村の民百姓の皆様。直虎様に対し村中見回りを願い出ます。村の窮状をご覧いただきたいと?
 直虎様が出かけてみますと行く先々で、やっぱし次郎様だべと村人大歓迎。何でも相談してくれとか安請け合いの構えでございます。
 瀬戸村についてみますと、耕作放棄の田畑!耕しておらぬではないか~。荒れ放題ではないか~。桶狭間からこっち、立て続けに戦に駆り出されて、働き手がいなくなっちゃった。労働力が奪われたら経済むちゃくちゃですわ!それでも年貢は負けてくれないの?どうすんすか城主様!
 結局村衆は「銭主」から借金して年貢を納めて、もう破産寸前だっていうじゃないですか!どうすんすか城主様!これからは年貢に加えて借金も返済し続けなければならない窮状で、村のまとめ役の甚兵衛さんが土下座して「徳政令」の執行を懇願!徳政令ってつまり、全ての借金を棒引きにしろっちゅう荒技でございます。村人たちの手足がちゃんと汚れてたのは良かったかなあ。
 分かった!すぐに徳政すっかんね!と安請け合いをしちゃった直虎様!中野直之様は大ショック!そんなん簡単に請け合っちゃあだめでしょうって!直虎様は突っ張って、構わぬ!領主は我じゃ!・・なんでこんなにアホな事を言っちゃうんだろ直虎様ったら!
 館に帰ると今度は奥山六左衛門様が直虎様に窮状報告!このままでは井伊は潰れてしまいますと差し出す証文の箱!戦のたびに商人から借り入れをしてきた結果がこれか~。貸主の「銭主」の名前は瀬戸方久という・・これってさっきお百姓が口にしていた銭主と同じ名前ですって!つまり上から下までこの方からの借金でアップアップの井伊谷でした!
 いやあ~こんな状況で徳政令なんか出しちゃったら、井伊家の借金も棒引きなわけで、我がままご都合主義と言われかねず、そうなっちゃったらこの次戦があった時、もうお金貸してくれる人がいなくなっちゃいますって!財政的に戦に出られなくなったら命令違反で、今川が井伊家を潰すかっこうの口実になりますって!すっかり追い詰められました城主直虎様。一回表ノーアウト満塁、みたいな序盤からの大ピンチ。

 そんな所にグッタイミンで、瀬戸の方久様が新ご領主にご挨拶に来られました。そんで顔を見てびっくり!懐から例の櫛!方久と言うのはいつぞやのあの方、ほらほらおとわちゃんが家出した時一晩泊めてくれて・・その後ご褒美欲しさにお家に突き出した張本人!なにこの小ぎれいでゴージャスな感じ~。
 あの頃は小汚かったのに、どうして?って、説明がマンガだよ~~!おとわちゃんと引き換えに手にしたご褒美のお金、これを元手に浜名湖の小魚を干物にして山に持ってって売りさばいて儲けたお金、これを元手に茶店を購入してお茶を売って商売繁盛!やがて戦場で食料や薬を売りまわり、戦が終わると落ちてる武器を拾い集めて次の戦場で売りさばき・・これって言ってみれば占有離脱物横領罪ですけど!分捕り放題し放題の乱世であれば、これも一つの商いか~。蔵が立つほどになりまして~~~!
 私は銭ゲバづら・・じゃなかった、銭の犬でございますと言う方久様。ワンではなく貫と鳴きまする!う~カンカン!
高額な硯と筆を貰って喜ぶ直虎様。そして昔なじみの誼で厚顔無恥に言い出すお願い。瀬戸村の借金を棒引きにしてやって欲しいのじゃ!どおおして瀬戸村だけなの?支配下にはもおおっと困っている村だってあるかも知れないのに?とんだご領主様だわ、これは~。
 てっきり断ると思われた方久様ですが、これをニッコリ許諾されました!ただし条件が一つ。井伊に貸している分を耳をそろえて今返してくださるのなら・・そんなん無理やし~。いえ、できますよ。井伊のお邸と村の二つ三ついただければ・・・。そんなん無理やし~。そうです、徳政令を出せば井伊は潰れてしまうのですと笑顔で諭す方久様なのでした。・・満塁ホームラン打たれちゃった感が~。

 直虎様とお付きの二人、直之様と六左衛門様とで井伊家の財政をしっかり調査いたしますと、出ました!破たん寸前~!方久様への借金返済だけでもむこう30年かけても返しきれない見込みでございます!・・なぜ政次様に頭を下げて知恵を借りようとなさらないんでしょうねえ。
 直之様曰く、徳政を出さねば済む話。直虎様は強情に、なれど約束してしもうたではないか!全部あなたの独り相撲の勇み足や~ん。
 じゃが・・村の衆が陳情に来てます?瀬戸村の方に率いられてお隣の祝田村からも?徳政令が出るのならわしらんほうも是非!おねげえでごぜえますご領主様~!あ~りが~たやありがたや~♪
 ほら、気安く約束なんかするから!早晩国中のお百姓が押し寄せますよ!どうすんすか!とうとう追い詰められた直虎様、徳政令は出せぬ!今徳政を出せば井伊家も潰れてしまう故!お百姓衆は口あんぐり、こないだの約束は何だったんすか~~!怒りだしたよ百姓衆!山本学様の説得力が強すぎて(笑)。とにかく今は出せぬのだと言い放って館に逃げ込む直虎様。怒りの民衆は抗議の怒声の大コール。一回裏は三者凡退で手も足も出ませんでした~~。
 政次様が訪れて、これでもまだご領主をなさいますかと悪魔のささやき。たとえ井伊を潰してもお前に後見はさせないと言い放つ直虎様。無表情で怒りをためる政次様。やっぱりこう、父上が乗り移った感じよ!このキャスティングはハナマルだわなあ。んで、山中で刀を振るってうっぷん晴らし?さて・・と言って次の行動へ?
 三河の松平家康は一向一揆に足をすくわれて勢力を伸ばせず。一方今川は遠江の反対勢力を静めて勢いを盛り返しておった。ってなところに井伊の現状をチクリに来た政次様。井伊家許すまじという空気になった今川ご家中。もう完全に今川の一派になったなあ政次様。一つ考えをもってまいりました!なにか悪いこと考えたなあ、この顔は。

 直虎様はお忍びで村々をご視察でございます。田植え前の忙しい時期です。村人の汚れたお手手に、こないだ陳情に来た衆の汚れたお手手を重ね合わせて、わらわはこの手に支えられておるのじゃという直虎様。このまま捨て置いてはならぬと察した直虎様は猪突猛進。
 直虎様が方久様に借金返済の猶予を願うも、首を立てには降られず。我らは百姓の年貢に支えられておる、このまま捨て置けぬと食い下がる直虎様。では村の土地を利用して新しい商いを始めてはいかがです?と応ずる方久様。それじゃ方久!と叫んだ直虎様。
 南渓和尚になにか相談している直虎様。何か迷ってらっしゃる。権力を持つことの責任の重さに今さら気づいた漢字の直虎様です。それが自灯明だと諭す南渓和尚。さてさて、直虎様のポクポクチーンは何であったのかと~。
 ようやく直虎様の作戦が露になりました。徳政を出すことはできぬ、が、銭の犬・方久を家臣の列に加える!瀬戸村と隣の祝田村を所領とさせる。するってええと方久様には年貢が入るので、それをカタに借金返済を猶予させる。猶予の間百姓衆は年貢だけ納めればよい事にするサモン方策!そして方久様の経営手腕で村に産業を興して殖産興業!銭になる話ですから、方久様には異存なく!
 んでもかなりユニークでアクロバティックな直虎案、家臣の皆様大反対!井伊家に素性も知れぬ商人を加えるなど言語道断であると。乗っ取りではないか!かような家にはお仕えするのはご免こうむる!と声を荒立てる直之様は真っすぐな方ですねえ。
 そして六左衛門様もふつふつとお怒りです。瀬戸村は新野の娘ごたちのご所領。祝田は我が妹・しのの所領!妹と先代直親様の思い出の詰まった土地でもございます!対して直虎様のご差配は、新野には何らかのあてがいをする、虎松としのには他に所領があると、いささか情を欠く感じで~。
 直之様も六左衛門様も怒り心頭でご退場。続いて政次様も冷酷な眼差しのみを残して席を立ちました。後に残った直虎様、方久様に詫びを入れています。ひどい話を聞かせてしまったな、と~。方久様はケロッと答えます、慣れておりますに~。そして続けて曰く、銭さえ持っておれば人は頭を下げる。銭は力じゃ。瀬戸村から銭が湧き出るようになれば、きっとみんな手の平を返すでしょう、あの石頭どもの鼻を明かしてやりましょうぞ!結局家臣から総スカンでも強硬に方久様をご家来に加えるようです直虎様。
 ってな所に、火急の報告!瀬戸村と祝田村の百姓らが徳政令を出すよう今川に願い出ました!うわあ~、まさかの追加点を入れられてしまいましたねええ。今川の力で徳政令が出たならば、もちろん方久様には大打撃、直虎様つまり井伊家にとっても大打撃。村の経営がこの先うまく行かなくなるは必然ですからねええ~。
 何が起こっておるのじゃと唖然とする直虎様のシーンの次に、政次様が直之様と六左衛門様に声をかけてる!つづ・く・・・ってさてはやっぱり黒幕は政次様か~~~!



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この記事へのコメント

鹿二郎
2017年04月06日 07:54
おはようございます。

 男はつらいよばりの題名はどうかと思いますが、直虎様の領主就任。でも出だしからつまづいてしまいましたね。すかすかの席の家臣団は猛反発だし、安易に徳政令の約束までしちゃって。「善処する。」程度に答えておけば・・・。
 井伊家の内情は火の車だったんですね。借用書がわんさか。30貫文とかが小刻みに借りられてましたね。前作の真田家も国衆時代の所領は800貫文とか2000貫文とかいうレベルだったですから、井伊家は相当な負担を強いられてたんですね。緊急登板の直虎様に全部負わせるのは酷なような。
 でも乞食の方久様が、20年足らずで豪商とは。直虎様も徳政令より、農民は年貢を減免して、優遇措置と引き換えに、商人に課税して収入を強化する策もあったような。
 でも方久様、「農民なんて・・」って言ってたくせに、晩年は人のために訴状かいて処刑されちゃうんですよね。今の繁栄も一時の夢・・って感じに見えてきます。
2017年04月07日 06:23
鹿二郎様、おはようございま~す。
もの凄く深刻なところなのにどうして寅さん?と思ってしまいました~。でも出だしから躓いたのは良かった!もう少しやむに已まれず案があればもっと良かった!・・家臣団は、寂しくなりましたねえ~。
井伊家が借金まみれなのはやっぱり戦続きの所為であり、直平様や直由様の諦めきった笑顔の裏にはこういう事情もあったんですねえ~。
方久様!怪しい笑顔!戦国大名のパーティーに商人が加わると、だいぶポイントが上がるような気がいたします。商人スキルみたいな。・・えっ!最期そんなに悲劇なんですか!うわあ。

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