NHK大河ドラマ「花燃ゆ」第5回「志の果て」

故郷に戻って牢屋行、なんとも大変な事態となってしまいました寅兄様でございます。私たちから見たら、あの吉田松陰が国を憂えるあまりやむにやまれずなさった事みたいに思える黒船密航未遂事件ですが、当作の中だけで見ておりますとお兄ちゃんがやりたい放題みたいにしか思われず~。でもそこが家族目線って事なんでしょうね。後世の評価を知らない同時代の家族にしてみたらきっと、寅がまたやらかした~~~!で正解なのでしょう・・・きっと(汗)

 下田で黄昏る寅兄様、とうまる籠で移送されて獄舎入り。身分の低いお弟子の金子様は別の牢獄、重い病に苦しんでた?つくづくお気の毒な金子様。私が兄上の手足になりますと宣言する文ちゃん。牢屋であいさつする兄上、すっかりひげも伸びて囚人っぽいなあ。ここはただの牢獄ではない、入った者は生きて再びシャバには出られない?ここに入った以上はただ眠れと諭すお髭の囚人。今さらながら絶望感にかられて金子をここへと懇願するも無理な相談。面会もダメみたいねええ。
 でも優しい牢番の福川様が獄中の寅兄様のお手紙を文ちゃんに渡してくれました。内容は読みたい本のリクエスト。獄にあっても向学心はいささかも衰えず!ここはやっぱり偉い人・・ですけど家族には甘えん坊さんなのかも。
 文ちゃんが帰ろうとすると、向かいにある岩倉獄で何やら揉めてらっしゃる。息子に合わせてくれと頼みこんでいるご婦人があり、福川様がおっしゃるには、あれは吉田寅次郎の愛弟子で一緒に黒船密航で捕まった金子重輔の母・ツルであるとの由。吉田寅次郎の弟子になったばかりに・・と憐れみとイヤミがないまぜの福川様のツイートでございます。
 突き飛ばされて転んだツル様。思わず駆け寄る文ちゃんです。あなたもこちらの?と聞かれて絶句する文ちゃん。あなたの息子を唆して黒船に乗せた張本人の妹でございますとは、とてもとてもとてもとても・・・。罪びとの身内であることを恥じて黙り込んだのかと思ったツル様、イイんですよとうちも罪びとの母親ですと。文ちゃん固まった~~~!

 寅兄様からのリクエストは、もろきゅうではなく、もうぎゅう・・中国の故事逸話集、えりんぎではなく、えんぎしき・・これは日本古代の律令の細則、そしてかいこくずし・・いえ回転寿司ではなく!「海国圖志」・・地理って言うか地政学って言うかそんな感じの書物だそうで~。これはそう簡単に入手は出来ない代物ではないかと、ハイ。江戸の伊之助様に文を出して依頼する?文ちゃん大活躍だなあ。で、それ以上に面倒見の良い梅兄様がもうありがたくて~~。
 お優し杉家の皆様、寅兄様の望む本を少しずつ入手しては文ちゃんがお届けする!二か月で百冊以上読んだ?まああの、牢屋で糖尿病を治す人もいれば学問を進める人もいらっしゃるんですねええ。人それぞれ~。兄様随分さっぱりとして!野山獄もそんなに酷い所ではないような~。

 文ちゃんお握り包みを持って来てますが、どうやら寅兄様への差し入れではない様子。人待ち顔で迎えた人は、こないだの金子ツル様。これを食べて力をつけてつかーさい、ですか~。心ひそかに罪悪感に苛まされているんでしょうか、兄様の巻き添えで申し訳ない事をと・・。
 海が荒れててイイ感じね。自然な感じが好感触ね。ここでツル様の身の上話、稼業は染物屋さんだそうで、かいがいしく働く回想シーンの息子たち!可愛いっ!!でももっと学問がしたいからと重輔様は江戸へ行き、そこで・・・文ちゃんまたも絶句。何を言ってよいのか言葉になりませんよねえ。この時文ちゃん11歳・・・上手に話せなくてもしょうがないよなあ。
 家に帰って母上に、私が獄に繋がっても会いに来てくれますかと問う文ちゃん。優しくコミカルに受ける母上。いやあ、壇ふみいいなあ、壇ふみ・・・。

 野山獄の運動時間です。みんなを中庭に出してっていう。寅兄様はお日様に当たる誓いを果たしてらっしゃる。でも他の囚人は殆ど出てませんで、一人だけ出て来た。山眠るか・・と冬の季語を呟くこの方は吉村善作様。この獄には11人の捨てられ人がいるとおっしゃる。
 季語を口にしていたので俳句をおやりになるとみて、手ほどき願えませぬかと持掛ける寅兄様。皆様もどうですかとすっかりお友達モードで他の囚人にも声をかけますが、しゅばたっと杖で床を叩いて、町人の遊芸ごときを~!と声を荒げたご人が、富永有隣様、伝説の秀才?素晴らしい、獄に合ってなお周りを罵倒してやまんとは~、と、負けずに減らず口を聞いてニコヤカに立ち去る寅兄様なのでありました~。

 伊之助様は江戸で暗躍だ!相手は桂小五郎さま!寅次郎様のお弟子様ですか~~。大物感満載だ!さっき杉家の皆様が苦慮していた「開国圖志」をくれた!やった~~~!寅次郎様の為に書物をゲットだぜ!!でも敵方阿部伊勢の守様ご家中に詰問された伊之助様、危うし!で、小五郎様は伊之助様をを助けた!いやあカッコええで越前様~~~!

 岩倉獄も面会謝絶のはずですが、金子重輔様の病があまりにも重いので特別に看病の許しが出たとか。で、ツル様にくっついて主人公特権の文ちゃんまで入り込んじゃいました!そこまでして活躍しなくてもイイのになあ‥
 町民の牢屋なので大部屋で、かなり粗末なつくりですねえ。ここじゃあ病気は治らないわ~。ツル様は無理とわかっておりながらも帰ろう!逃げよう!と叫びますが、ワシは逃げん!と執念を見せる重輔様。ただ黙って突っ立って見ているしかできない文ちゃんです。それで何もわからず巻き込まれ感の強いツル様がただただお気の毒・・。
 重輔様が握りしめている丸いモノ、ポーハタン号でもみ合った時にアメリカ人から引きちぎったブツ!寅次郎先生曰く、これは「ボタオ」という布と布をつなぎ留める飾りじゃ、我々の絆の証として取っておきなさいと!美しいエピソードじゃないですか。二人の心をつなぐ証のアイテムなんですねええ~。
 これはワシの宝じゃ!今度こそ海の向こうへ渡るんじゃ!先生、先生・・・!その意気やよし!手がもうひどくバッチい。もうこの方は長くないですねええ・・・(涙
 でも、重輔様は自分の意志で夢を持って寅次郎先生と行動を共にした立派な勇者!唆されて利用されてるような半端モンじゃなかったと感じ入りまして候。まあ母上には伝わりませんで、お前をこねえにしたんは誰~?と恨み節炸裂でしたけど。文ちゃんはもう黙ってとぼけているしかございませんでしたとさ・・・

 野山獄では寅兄様が富永様を調略中。ですが富永様曰く、生きて腐って呪え、ここで語る覚悟など意味はない!とおっしゃる。お前の弟子の金子は虫けらのように死んでいくのだ!それがまことだと責めたてる富永様!金子は弟子ではない、「友」ですと言いつのる寅兄様と対立!お前の学問は紙の上の幻じゃ、人とは悪じゃと言う富永様、人は善じゃと抗う寅兄様!金子様を酷い目に合わせているという自覚のある寅兄様、ここはカウンターパンチでノックダウンですかねえ~。

 伊之助様は江戸で桂小五郎様と宴会中。寅次郎様を持ち上げる。話も盛り上がる。暗い室内でボケ味を利かせたお馴染みの画像のしあがりですねえ。そんななか、西郷吉之助様もご乱入?凄いなあ、維新の英雄がそろい踏みし始めた~。西郷さんも吉田寅次郎ファンになられましたか~~。日本中の若者の心を動かした?無駄じゃなかったんだ、黒船密航。え、井伊直弼様まで?そんな人が牢で朽ち果てるのはもったいないとか言い出されてます~~~!こっちのパートにもっと尺を割いて欲しいなああ・・・

 伊之助様が用意した寅兄様経由で金子様へお渡しするお薬を届けに来た寿姉様が言う事には、とうとう金子重輔様は危篤だとか。金子様はぼろぼろだという寿姉様に反抗して、金子様はぼろぼろなんかじゃありません、兄上とともに海を渡ろうとして幸せだったんです・・と言い返す文ちゃん。だったら聞いてあげんさい、それを聞いてあげるのは吉田寅次郎の妹のお前しかおらんやありませんかとおっしゃる母上!とたんに駆けだす文ちゃん!いやでも既に手遅れだ~!荷車に乗って出て来たのは変わり果てた金子様のご遺体。付き添いは母上で、車を引いているのは弟様かな。雪がスローモーに降っているのが人の死をデコルしてるねえ。
 突然、金子様が持っていたボタオを頂けませんかと願い出る文ちゃん。事ここに居たって自分の正体を明かした!土下座だ~。ツル様怒るかと思えばさに非ず、涙をこらえて静かに答える、あれは捨てましたこの躯は染物屋の息子でございます、と~。実は内心ふつふつと怒ってる?こう出られると取りつく島はないよね~。ショボーンと雪の中に残される文ちゃん。そんなに簡単に許してもらえませんよねええ・・・
 もう配役からしてイイ人前提の獄吏の福川様、これは特別じゃと言って文ちゃんを野山獄に招き入れました!いいんですか?いち獄吏がそんな・・・そんなフリーダムな牢やなら脱獄とかもし放題かも・・・。
 兎に角兄上に面会しちゃった文ちゃん!そんなに無理に活躍しなくてもイイのに・・・。とにかく今日ばかりは徹底抗戦の文ちゃんです。金子様が亡くなりました。最後の最後まで兄上とともに海を渡る夢を見てました。教えてつかあさい!金子様は何で死ななくてはならなかったんですか?何で国禁を犯してまで兄上は海を渡ろうとしたんですかっ?
 兄上が返して曰く、あの夜俺たちは光を見たのだ!あの船の向こうに新しい日本があると!今日は文ちゃん食い下がる、あの後、兄はお役を免ぜられ父はお腹を召されようとなさいました。その光はどうして私たちを照らしてくれなかったんでしょう?金子様は寅兄様が殺したんです!!己の欲に己を慕う者を巻き込んだ!
 違う俺は金子と共に生きたんだ、大義のために・・と言い返す兄上に、ならば証しを見せてつかあさい!本当に大義なら、金子様は生きて幸せだったんだと!と、その証を見せてつかあさいとおっしゃる文ちゃん。厳しいおっつけから土俵際まで追い込んだぞ文ちゃん!
 暗い獄の中で金子様はずっとボタオをにぎりしめてました!兄上との大切な思い出を!!そう言い捨てて踵を返す文ちゃん。寅兄様号泣!獄吏の人も女囚人の人も感じ入ったご様子!この勝負うっちゃりで文ちゃんの勝ち~。
 文ちゃんカッコええで。怒って無表情で帰り道もカッコええで~。でも、おうちに帰ったら母上にすがりついて泣く文ちゃん。この時文ちゃん12歳?いやああ、そんなに無理に大活躍しなくてもイイのに~~(汗)。

 翌朝、水瓶の上に何やら包みが・・・中にはボタオ。例の重輔様の握りしめてたあれだ!捨ててはいなかったんだ。口ではああ言ってたけどツル様、息子の意志を受け止めてあげたんだねえ、辛いわ~。ツル様を呼び止めて・・有難う御座いますと頭を下げて、兄上に託しますとお約束する文ちゃんなのでありました~。つまりこれが証しか・・
 獄中の兄上はちょっとうつろな表情よ。罪悪感は半端ないでしょうねええ。え、その前に現れた女囚人の方?こないだからお手々だけ登場してた方?妙にお綺麗で。高須久様ですか?お願いがございますと~~~?これは次週への伏線ですねええ~~~。

 弟子ではない、友だ同士だってのが清々しい印象で、国のために己を捨てた潔さ、そこが綺麗でしたねええ。金子様がちゃんと自分の意志で行動してたって所がちょっと救いでもあり・・・。そこら辺、もっと直球勝負で押していただいてもイイんですけど・・。

この記事へのコメント

鹿二郎
2015年02月03日 06:53
おはようございます。

吉田松陰様が閉じ込められた野山獄は、武士用の獄で、拷問も取り調べも労役もなく、食料等も差し入れ自由で、全く大変ではなかったようです。ただ、ここは素行不良の家族の者を、家族の意向で閉じ込めてもらう、私的牢獄も兼ねていて、釈放は家族の同意が必要だったらしく、家族が釈放に同意しなければ、死ぬまで出られなかった為、”生きて出られない。”とか、異名がついたとか。
むしろ大変なのは、岩倉獄だったようで、ここは満足な食事さえ出ずに、栄養失調・病等で死ぬ人が多かったようです。金子様、僅か25歳で夭折。おいたわしいことです。今回は、英傑と称えられる人を支えた家族愛の話でした。いろいろと家族は苦労したんですね。今より、ずっとムラ社会の空気でしたから、家族が受けた世間の風当たりは想像以上だったでしょうね。しかし、この時代の親御さんたちは出来ておられます。感情をあらわにすることなく、淡々と。特に、吉田、金子、両人の母上様達は、本当に出来た方々です。
2015年02月05日 21:18
鹿二郎様、おはこんばんは~。
先週生きて出られないと聞いた時には以前の覚馬兄つぁまのアレみたいなシーンが展開するのかと思ってましたが、意外と居心地が良さそうでしたね野山獄。
その点金子様の方はお気の毒。寅兄様の責任は重大ではないかと~。お弟子・・いえ「友」でしたね、友だけでも逃がしてあげたら良かったのに。
家族を代表して兄を諌めた感じの文ちゃんですけど、11歳の娘にやり込められる吉田松陰・・斬新!それだけご家族が大変だったって事でしょうけど、そんな中で一人だけ浮世離れしている滝母上!超浮いてません?何だか文ちゃんの想像の産物ではないかとさえ思われまして、これまた斬新!

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